サクラの花も、緑の葉へと変化する季節ですね。新入学生、新社会人が、新しい場所へ迎えられます。緑の色と新人達から、生命力や強い前向きなエネルギーを感じます。彼らを見ていると、私自身も前向きになれます。
さて、いつも大人について書いていますが、今日は、子育てをテーマに書きたいと思います。「叱る」子育てが、テーマです。
私には、子供がいないのですが、マンションには沢山の子供達がいます。今までは、あまり関わることはありませんでしたが、現在は、同じ住民として声を掛けるようにしています。
立体駐車場で、車の出庫を待つ間に、小さな子供達が集まっているのに気が付きました。周りには、大人はいません。5歳位の男の子が、手加減なしに、年下であろう小さな女の子を叩きます。それも勢いをつけて、手加減なしに叩くのです。
一方の女の子は、泣くこともなく笑顔でした。ところが、男の子は容赦なしに、今度は女の子の手を握ってグルグルと振り回し、ついに投げ飛ばしてしまいました。振り飛ばされた女の子は、コンクリートの地面に叩きつけられました。
ずっと様子を見ていた私は、男の子を「こら!何をしてる!」と制止しました。私は、感情的にはならず冷静でした。そして、子供の目線になるように腰を下ろし、「女の子より男の子の方が強いんだから、女の子には優しくしてあげてな。分かった?」。男の子は「はい」。私は、「もうしないと、おっちゃんと約束やで」男の子「はい」。私「頼んだよ」。子供の目線になり、目をしっかりと見て、叱った理由を真剣に話ました。
まだ小さな男の子は、見ず知らずの大人に怒られ、怖かったことでしょう。そして、私の話した内容は、この子が理解出来たのか分かりません。私は、言葉ではなく、暴力でもなく、態度で伝えたものがあると信じています。
私の対応に賛否があると思います。しかし、子供が自らを制御出来ず、人に危害を与えるかも知れない状況で、制止するためには叱る以外の選択肢は無いと思うのです。
最近のご両親は、子供を叱らないようです。「怒らない技術」などの書籍も流行り、叱ることに抵抗を持つ親が増えているそうです。厳密には、自分中心の感情を押し付ける「怒る」と、相手中心に考え問題点を改善させようとする「叱る」と意味は異なります。これらを区別して使っている方は少なく、叱ると、怒るを、1つのイメージとして捉えているようです。
良く褒めて子育てすると良いと聞きますが、叱られることと、褒めてもらうことのバランスがあって、子供は成長します。特に、5歳になると、行動が活発になり、勢いよく人にぶつかる、大声を出すなどの特徴が出ます。他人や自分のケガを防止するためや、他人との関わりとして社会性を学ばせるためにも、叱ることは重要なのです。
この時、子供だからと適当な対応ではなく、一人の人間として対峙することが、成長にとってとても良い経験となるのです。子供は、母の分身でなく、物でもなく、一人の人間だと捉え、感情的に「怒る」のではなく、冷静に「叱る」ことが大切です。
どんな時も、泣く子を抱きしめるという親も居られるようですが、悪いことをした時は、そのままにし、共感出来る悲しみを感じた時にのみ、抱きしめるのが良いと思います。
人が学ぶ時、心地よい「快」、気持ち悪い「不快」があります。感情は、記憶に残りやすく、「快」を求め、「不快」を嫌います。叱られた時に(不快で学ぶべき場面)、抱きしめる「快」を与えることに矛盾が生じます。最適な対処は、何もせずに見守ることです。
この記事を読まれてどのようにお感じになられましたか。子供の育て方は、子供の年齢によっても異なっていきます。言葉を理解出来るようになれば、もう少し言葉によって叱り、感想を聞くなど複雑になるでしょう。
私が育った昭和は、町の大人がみんなで子育てした時代でした。いけないことをした時、知らない大人に沢山叱られました。一方、現代では、他人が子供を叱ると、親にクレームを付けられる時代です。しかし、私は、必要な時は、いつでも、誰の子供でも叱ります。それが、私に出来る社会貢献であると思うからです。子供であっても、常に関わり続けるコミュニケーションを軸に、生活したいと思う次第です。
叱る側にも、勇気と責任が生じます。一人の人間として子供と対峙し、大人として伝えないといけないことがあるんだと思います。
私自身は未婚で子供もいないのですが、友人が子育てで悩んでいるので、叱り方について書かれたサイトを探していました。
ですが、「叱り方」というトピックがあっても、肝心の「どのように叱るのがよいのか?」について触れているサイトはまったく見つからず、歯がゆい思いをしていました。
こちらの記事で叱り方の具体例、そして「抱きしめる」ことの是非についても書いてあったので、最初に紹介しようと思います。
重ねて感謝いたします。
ありがとうございました。
コメント有難う御座います。
私は、基礎心理カウンセラーの認定を持っています。
取り扱う悩みは。様々なのですが、1つの課題として子育てがあります。
子供達が、母に持つイメージは、2つあると言われています。
1つは、温かさ、もう1つは、柔らかさ、です。
思春期を迎えるまでの子供は、母に抱きしめてもらうことで、この2つを受け取ります。
甘やかしてしまうのでは?と感じるお母さんも多いのですが、この時しっかり愛情を
注ぎ、沢山抱きしめられた子供は、自分の欲求を満たし、その後の精神の成長にも
良い働きがあるとされているのです。
保育士である、カウンセラー仲間のお母さんから、叱ることだけを助長することになるのでは?
と読まれた方の捉えかたを心配するコメントを頂いています。どうか、叱ることは、感情で
押さえつけることではないということを心に留めて頂ければ幸いです。
ありがとうございます。